• 天壌

クリエイターも肉を食う



クリエイターについてのお話。

Twitterで上げていた記事をまとめたものです。

今、台風で昔傷めた背中が痛くて絶不調だけど、友人達と話していて思ったことがあります。


結論をいきなりいうと、「クリエイターも肉食べて生きてるよね」「自分って幸運だな」って話。


今体調良くない上に話めっちゃ飛躍していてすみませんが、こんな結論に達しました。


自分はコミックアーティナルという一次創作オンリーの即売会を相方と長崎でしていて、次回の第3回はこんな時期なのでオンラインで開催します。 チラシ要らないかな?と思ってたんですが、地元の展示会で出すのでちょこっとだけチラシを作ろうと思って、作ってたんです。

それでチラシを友人に見せてて「ちょっとこの表現はウっと来る」と言われた文面があって それがここ↓

「オリジナルのコミック系アート作品(原画やポストカード)の展示・譲渡や1点物のハンドメイド作品を販売したり、オリジナル漫画や小説を頒布する譲渡会です。 出展者は展示のみでなく・販売も可能。

長崎の若手クリエイターによるクリエイターのための作品公開の場です。 長崎の若者の文化交流・発展に寄与し、クリエイターが作品自体で少しでも収入を得ることでやる気を出してもらい、今後「若手作家がオリジナル作品を創作しやすい環境・地域」を創ることを目的とします。」

ここの「クリエイターの収入」に言及している所です。 イベントのHPにも企画書にも記載している文面で、これはこのまま入稿しました。 そこで他の友人達とも話していたんです。


「クリエイターって収入を得てしまってはいけないの?」 「なんでそう思われているのかな?」ってこと。

日本って、清貧をよしとする部分があることは知っているけど、どうして作家は霞を食べて生きていけると思われるんだろう?


だって人間ですよ? 食べ物・・・肉が必要です。

中身はただちょっと絵が描けるだけの人間。 私がびっくりしたのはその友人も趣味だけど創作をする人だってこと。 それで怖くなったんです。 だって「創作者自身」が「自分の創作物で稼いじゃいけない」って思ってるってことなんですから。


話は飛びますが、私は美術関連の仕事をしていた時、ある画家に出会いました。 その人は売れない画家で、60代くらい?の男性です。 協会にパートで雇われて、美術館の受付もしつつ絵を描いて暮らしていました。

ある時勤務が一緒になったんです。 その時、その人の前から調子が良くなかったらしいメガネがぽっきり折れてしまって。 メガネ屋さんに修理しに行くんだろうな、って思ってたら、おもむろに「瞬間接着剤ありますか?」って言ったんです。


びっくりしました。

ぽっきり真っ二つに折れてしまっていて無理だろうに。 それで無理やりくっつけて、ぶらぶらしたメガネをかけてにっこり笑ったんです。


私は身震いしました。


ああ、これは未来の私かもしれない。


クリエイターの「貧しい」ってこんなことなんだって思い知らされました。

いつもその人は着古したおんなじ背広を着ていました。 メガネは替えが無くて、お昼ご飯はカップラーメン。 それでいつも画板を抱えてました。 絵の具や紙は良いものを使っているのに、自分には全く投資しない人でした。


その後も色々あって仕事を変えて今はフリーランスになったんですが、稼ぐことって生きていくには大切だよなって、その時のことを思い出してしみじみ思います。

クリエイターが作り続けるにはやっぱりお金は大事です。 それはプロだけでなく、アマチュアも私はおんなじだと思います。

私は中学・高校時代に既に地元の同人イベントにサークル参加していたんですが、お小遣いが少なくて、自分の作品で稼ぐことを考えました。

だって次のイベントにも出たいですし。 作品出したい。 本を出したい。


バイトも禁止だったので必死に考えました。

そういえば、原価計算、高校時代既にしてました(笑)。 新作を全部買ってくださる方もいて、私は売り上げでコピックも買えたし、紙も、インクも、資料の本も買えました。 だから手元にはお金は全然残らなかったけど、創作の循環ができたんです。 すごくイベントに育ててもらいました。 幸運でした。

長崎って多分ちょっと特殊でイベントの参加費がすごく安くって、だから学生でも気軽に出せた。 この長崎で育って幸運でしたし、主催さん方に感謝です。